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発達障害の子どもが不登校に!親はどうすべき?対応策をご紹介

「発達障害の子どもが不登校になってしまったけれど、親はどう対応すべきなの?」

本記事では、子どもの不登校に悩む保護者の方に向けて、親ができる対応策や不登校中の過ごし方などをご紹介します。

不登校の問題は、発達障害があってもなくても難しいもの。

子どもにとって適切な支援、必要な支援とは何かを本記事を読み進めながら考えていきましょう。

発達障害だと不登校になりやすい?原因や割合は?

全国的にも、年々増えている不登校児。きっかけは「先生との関係性」「友達間のトラブル」「勉強」「身体の不調」など人それぞれ。原因もさまざまですが、発達障害も一つの要因と考えられています。

実際、全体の不登校児に対して発達障害を持つ子どもの割合は、およそ「5〜40%」といわれ、決して少なくない数字です。

発達障害だからといって必ずしも不登校になるとは限りません。しかし、少なからず発達障害の特性が学校生活を送るうえで何らかの弊害をうんでいること。そして、不登校の原因になりやすいことを認識していなければいけません。

子どもが不登校になったら、親はどうしたらいい?【小学生・中学生・高校生共通】

発達障害の子どもが不登校になったら、親は子どもの発達特性に合わせた支援を行う必要があります。それは子どもが小学生、中学生、高校生であっても変わりません。

不登校になると、ついつい親心で「早く学校に戻れるようにしなきゃ」と焦ってしまいますが、不登校に” 焦り “は厳禁!

子どもの心の回復具合や意思を尊重しながら、支援の方法を模索していくことが大切です。

ここでは、子どもが不登校になったときに親が取るべき5つのことをご紹介します。

まず、ゆっくり休ませる

子どもが不登校になったら、まずゆっくり休ませてあげてください。

不登校になったばかりの子どもは心身ともに疲弊し、気持ちの整理もできていません。そのような状態で踏み込んだ話をしたり、無理に外に出そうとしたりすることはあまり得策とはいえません。

まずは体力と心の回復を第一に、しっかり休息の時間をとらせてあげましょう。

否定せずに子どもの話をじっくり聞く

落ち着いて話ができる状態になったら、学校でどんなことがあってどんな気持ちなのか、親はじっくり子どもの話を聞きましょう。

親が子どもの学校での困りごとを理解してれば、その後の適切な支援に繋げることができます。

ポイントは、子どもの考えを否定しないこと。

ついつい、話を聞いていると「なんで、そんなことで行けないの。」「ずっとこのままでいるの?」などと問い詰めてしまいそうになりますが、それでは子どもは余計にふさぎ込んでしまいます。

子どもの悩んでいることや困っていることを正しく状況把握するためにも、親は聞き役に徹し会話することが大切です。

子どもの将来が不安になったら、ブログの経験談を参考に

とはいえ、子どもの話を聞きながらも親は心中穏やかではいられません。

「このままずっと不登校が続いたらどうしよう。」「勉強の遅れはどうする?」「受験は?」「将来引きこもりになったらどうしよう……。」さまざまな心配事が頭をよぎることかと思います。

そんなときは、同じ境遇の方の話を聞くのが一番!今ではブログやSNSでも「#不登校」でさまざまな経験談が共有されています。

例えば、不登校から脱出した方法や、不登校中の過ごし方など。

リアルな経験談を数多く読むことは、不登校への理解を深めることにも繋がります。不登校の我が子が今後どういった選択をしていけばいいか悩んだとき、多くの引き出しを持っていれば親も柔軟にアドバイスすることができるでしょう。

登校再開をせかさない

不登校が長引くとついつい親も不安になり、登校を急かしてしまいがちです。

ですが、あくまでも不登校の当事者は子ども自身。子どものペースを尊重してあげましょう。

不登校は休んでいる期間が長ければ長いほど学校に戻りにくくなると考えられがちですが、復学のタイミングは、休んだ期間を基準にしてはいけません。

重要なのは、子どもの気力が充分に回復しているかどうか。回復していない状態で無理に戻っても、うまく順応できず子どもはより傷つくことになるでしょう。

このように、復学は早ければ早いほどいいとは限りません。

子どもの状態をよく観察したうえで、適切なタイミングを見極めましょう。

支援機関に相談し、学校と連携をとる

子どもの不登校については、なるべく家庭だけで抱えず支援機関を頼るのがおすすめです◎不登校児を支援する機関はこれまで多くの不登校児を見てきた実績があります。日々の過ごし方からこれからの方針まで、より具体的に相談できるでしょう。

もちろん学校と連携も大事ですが、子どもに適切な支援を行うためにもさまざまな視点で不登校に向き合うことが大切です。

◉発達障害児の不登校を支援・相談受付している機関の例

・在籍している学校

・医療機関(病院の児童精神科や、心療内科など)

・公的な相談窓口(教育支援センター、教育相談所など)

・民間の不登校支援団体(フリースクール、不登校の親の会など)

・放課後等デイサービス

不登校中の過ごし方

次に、不登校中の家での過ごし方についてポイントをお伝えします。

生活について

不登校中は学校という縛りがなくなるため、生活リズムが乱れがちです。

しかし、生活リズムが乱れたままずっと過ごしてしまうと、心だけでなく体の調子も崩しやすくなります。

ゲームばかりして過ごしている。昼夜逆転している。1日中パジャマで過ごしていて外に出ようとしない……。

このような子どもに対しては、最低限「睡眠、食事、運動」が毎日の生活のなかで、規則的にできるように親がサポートしてあげることが大切です。

勉強について

不登校中の勉強の遅れは、通信教育や学習塾、家庭教師などを利用するのも手です。

発達障害の子どもはその特性ゆえ、皆同じ水準を求められる集団授業において劣等感を抱きやすい傾向があります。そのため、勉強嫌いになる子どもも多々……。

しかし、勉強は学校でなくてもいくらでも学べます!

むしろ、子どもの特性やペースを尊重してくれる個別指導の方が、発達障害の子どもには適しているともいえ、自分にあった方法で学ぶことで子どもも勉強への苦手意識を克服しやすくなります。

進学について

大きな環境の変化を伴う進学。場合によっては、子どもが不登校から脱出する良いきっかけになります。発達の特性や不登校の要因、子どもの意志などを総合的にみて、子どもと相談し前向きに進学を検討しましょう。

特に高校受験の場合は、選択肢の幅がグンと広がります。

全日制、定時制、通信制、特別支援学校、高等専門学校など……。また、学校に入学しなくても、高卒認定の対策をしてくれる塾や予備校に通うという選択をすることもできます。

選択肢の少なかった小・中学校に比べて、子どもの特性ややりたいことを考慮して学校を選ぶことができます。親はさまざま選択肢があることを子どもに示してあげるといいでしょう。

親の仕事について

子どもの不登校をきっかけに、休職や退職を考える方もいるのではないでしょうか。

「子どもとの時間を大切にすべきなのか?とはいえ、すぐに仕事は辞められない。」

「家に一人で過ごさせるのは不安だけど、ずっと一緒にいるのもお互いストレスがたまりそう……。」

なかなか正解が見えない問題ではありますが、そんなお悩みを持つ方は、まず不登校の子どもが日中過ごすことができる施設が近隣にあるのかをチェックするといいでしょう。

例えばフリースクールや学童、放課後等デイサービスといった施設は、たとえ不登校でも条件や空き状況次第で、日中利用することができます。

これらの施設を利用できれば、親の選択肢もグッと増えますよね。子どもの状態や親のキャパシティ、仕事の状況などさまざまな事情をひっくるめて最善の選択となるよう、ご家庭でよく話し合いましょう。

可児市の放課後等デイサービス「たんとある」にできること

「たんとある」は発達障害を持つ小学生〜高校生の、将来の自立と就労を支援する放課後等デイサービス。

一人ひとりの特性に合わせた、”生きる力”を育む多彩なプログラムを提供しています。

冒頭でも申しましたが、発達障害を持つ子どもが不登校になった場合その子の特性に合わせた支援が必要となります。

子どもの将来にとってより良い方法を見出すためにも、ぜひ経験も知識も豊富な「たんとある」のスタッフにご相談ください。

お子さまの不登校の悩みに対して、適切にアドバイスさせていただきます。