子どもが発達障害と診断された、もしくはその疑いがある保護者の方は、発達支援(療育)のことが気になっている方も多いのではないでしょうか?
しかし、多くの保護者が自分自身で通った経験がないものです。
「発達支援ってなに?何をしてくれるの?」
「可児市で支援を受けるにはどうしたらいいの?
「そもそも利用した方がいいの?」
などと、疑問や不安なことがたくさんあるはずです。
本記事では、このような方に向けて発達支援のことを詳しく解説します。ぜひ参考にご覧ください。
目次
発達支援とは
発達支援とは、障害のある子どもや発達に凹凸のある子どもに対して、療育を行う福祉サービスのひとつです。
療育では、子どもの将来の自立・社会参加を目的に、日常生活における基本動作の指導や集団や社会への適応訓練を行います。
子どもの発達において気になる点がある場合、いつかできるようになるだろうと、温かく見守っていればいいとはいえません。
周りの大人が、早くから子どもが困難とすることに気づき、それに対し適切にサポートをすることで、社会に適応していく力を育てることが必要です。
しかし、子どもの発達が気になりつつも、何をしてあげたらいいのか分からないという保護者の方も多いのではないでしょうか?
そんな子どもと親を支援するのが、発達支援(=療育)です。
発達支援を行う施設では専門知識を持った指導員が、子ども一人ひとりの発達スピードに合わせたカリキュラムを作成し、集団・個別を使い分けながら適切に支援を行っていきます。
発達支援を行う機関
発達支援(療育)を行う機関は、主に「児童発達支援センター(医療型 / 福祉型)」「指導発達支援」「放課後等デイサービス」の3つです。
これらの施設で受けられる支援やサービスに大きな違いはありませんが「受け入れる児童の年齢」が異なりますので、施設をお探しの方はご注意ください。
未就学児(0〜6歳まで)が利用できる発達支援施設
- 児童発達支援センター(医療型 / 福祉型)
- 指導発達支援
小学生〜高校生(6歳〜18歳まで)が利用できる発達支援施設
- 放課後等デイサービス
可児市近郊で発達支援の施設をお探しの方へ
可児市近郊で施設をお探しの方は、岐阜県公式ホームページに事業所一覧が掲載されています。
下記の出典リンクより確認してみてください。
出典:岐阜県公式ホームページ内「事業所一覧」(https://www.pref.gifu.lg.jp/page/26315.html)」
発達支援(療育)のことを詳しく知ろう!よくある疑問まとめ
もっともっと発達支援の理解を深めていくために、次にQ&A式で発達支援(療育)のことを解説していきます。
Q1.発達支援センターや、放課後等デイサービスは申し込めば誰でも行けるの?
次のような条件を満たせば、利用することができます。
・障害がある、もしくは療育が必要と認められた子どもである
・「受給者証」を持っている(医師による「診断書」や「意見書」があれば自治体に申請可能)
・18歳未満の子ども
Q2.いつから通えるの?
基本的に、18歳未満であれば発達障害と診断された年齢から利用が可能です。
しかし、施設を利用するためには自治体が発行する「受給者証」がなくては入所できません。発行までに時間がかかる場合もありますので、なるべく早い段階で申請を済ませておくといいでしょう。
Q3.保育園でも発達支援は受けられるの?
一般的に発達障害の子どもは、保育園や幼稚園に通いながら発達支援施設に通うのが一般的です。
しかし、数は少ないものの自治体によっては「発達支援保育」の制度を導入しているところがあります。
その場合、保育の現場に専門のスタッフが在籍していますので、発達支援(療育)に通わずとも、適切な支援を受けることができるでしょう。
Q4.発達支援の「絵カード」って何?
「絵カード」とは、生活のことや集団生活におけるルール、食事やトイレなどの身のまわりのこと、人の気持ちなどを絵であらわしたカードです。
発達支援(療育)の現場では、よくこの絵カードが使われています。
なぜなら、発達障害の子どもは耳からの情報よりも、目から入ってくる情報の方が理解しやすい「視覚優位」の特性を持っていることが多いからです。
「言葉をかけても、なかなか行動にうつせない」
「言葉で説明しても、反応がうすい」
こういった特性を持つ場合、絵カードを活用してみるといいでしょう。
Q5.読み書きや英語など、学習支援もしてくれるの?
主に、小学生〜高校生が通う「放課後等デイサービス」にて学習支援が行われています。
というのも、幼児期における発達障害の困りごとの多くは、生活面やお友達との関わりといったことでしたが、小学校入学をきっかけに学習面での困りごとが増えていくからです。
「学校での集団授業についていけない」
「授業が理解できない(先生の言っていることが理解できない)」
「周りの子と同じようにできない」
こういった困りごとに対し、どういった支援が必要か検討され、個々の特性に合わせた学習支援が行われます。
最近では、英語必須化に伴い英語学習を取り入れている施設も増えているようです。
Q6.グレーゾーンでも、利用できるの?
発達支援の必要性が認められ、自治体から発行される「受給者証」があれば利用ができます。
グレーゾーンとは、発達障害の診断基準を満たさないものの、その傾向がある状態をいいます。
医師からは正式に発達障害と診断されないため、「発達支援(療育)を利用できないのでは?」と思われがちですが、診断書がなくとも医師による「意見書」があれば、受給者証の申請ができます。
利用したいと考えている方は、専門機関やかかりつけの医師に相談してみましょう。
Q6.そもそも通った方がいいの?本でノウハウを勉強して親がサポートするだけじゃダメ?
グレーゾーンの子どもの保護者の方のなかには、そもそも療育に通うべきか悩まれている方もいるかもしれません。
しかし、なるべく早く専門機関に相談し、通われることをおすすめします。
なぜなら、発達支援(療育)の現場は、発達障害に精通した専門のスタッフがおり、適切なサポートを受けられるとともに、親自身の相談先ともなるからです。
最近では発達障害に関する本も充実しており、親自身が障害のことを学べる機会も増えています。そのため、
「発達支援(療育)に通うほどではないのでは?」
「ネットや本を参考に、親が接し方に気をつければ大丈夫なのでは?」
と考える方もなかにはいるかもしれません。
しかし、発達障害の症状や困りごとは成長とともに変化し、保護者の方の悩みはつきないものです。
ご家庭だけで解決しようとせず、発達支援を利用し不安な気持ちを相談できる場を作っておくといいでしょう。
早期療育のすすめ
発達障害は、なるべく早期に始めるにこしたことはありません。
なぜなら次のようなメリットがあるからです。
早期療育のメリット① 不登校、いじめ、自信喪失、うつなどの「2次障害」を防ぐことができる
発達障害は、障害自体を治療することは難しいものの、早期から子どもの特性に合わせた必要な支援をスタートすることで、不登校やいじめ不登校、抑うつなど二次的な問題を予防することができるといわれています。
早期療育のメリット② 将来社会で「生きる力」が身につく
また、早くに始めれば、将来社会生活を円滑に送るために必要なスキルを習得するのに、十分な時間を得ることができます。
発達障害の原因は生まれつきの脳の機能障害で、根本的な治療法は確立されていません。
そのため、子どもにとっては一生寄り添っていかなければならない障害です。
今は、それほど困りごとが出ていなくても、将来大人になってから困りごとが出てくる場合もあります。
子どもが将来社会のなかで生きにくさを感じないためにも、なるべく早い段階で支援を受けることが大切です。
可児市の放課後等デイサービス「たんとある」は、小学生〜高校生の将来の就労・自立を支援しています。
「たんとある」は学習塾・東進ゼミナールを母体に持つ放課後等デイサービスです。
主に、発達障害の小学生〜高校生の将来の自立や就労を支援する取り組みを行っています。
「発達支援(療育)の現場を見てみたい!」
「どんな風に子どもが過ごしているのかみてみたい!」
このような方は無料見学会も行っておりますので、ぜひお気軽にお申し込みください。
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